- "Uncle Sam’s Biomedical Archive Wants Your Papers"
Science Vol.319, 18 Jan. 2008, p.266 - NIH Public Access
- 政策としてのオープンアクセス:NIHパブリックアクセス方針の現状と課題
カレントアウェアネスCA1600 (No.289)
2008年4月7日から,NIHから助成を受けた研究の論文は,12ヶ月以内にPubMedに登録することが義務化されます.これはNIHの「パブリックアクセス(Public Access)」という方針に基づくものですが,これまで任意提出であったのが義務化された模様です(The NIH Public Access Policy implements Division G, Title II, Section 218 of PL 110-161).登録といっても単なる掲載の報告ではなくて,論文原稿そのものをPubMedからフリーにアクセスできるようにアーカイブするそうです.
もっとすごいことに,この義務を果たさないと,今後のNIH助成金獲得の上で「著しく不利になる」らしい,です.
この政策は,論文の著作権(のうち複製権や公衆送信権)をNIHに譲渡することを意味します.一般に論文が採択されたときには著作権委譲書(あるいはCopyright Transfer Form)によって,学会や出版社に著作権の一部を委譲しますが,これと矛盾することになります.出版してすぐにタダで論文がPubMedに掲載されたら,出版社はやってられませんね.
将来的にはこんなことになるかもしれません.
・学会は,論文審査機関になる
・論文誌は消滅し,学会誌は会員間のコミュニケーションが中心となる
・助成機関が,学術コンテンツを囲い込む
・ElseXXXXやWilXXは潰れる