このニュースを読んで,私はある会社(A社としましょう)のことを思い出しました.
以下イニシャルトークご容赦を.
A社は数年前,ある画期的な診断機器(B機器としましょう)を開発したと発表しました.それと同時に,立派なデモビデオやパンフレットをばらまき,マスコミには連日登場して話題となりました.B機器は当時,外国ベンチャーのC社がようやく製品化した段階で,国内某有名精密機器メーカーD社では研究段階でした.
そのA社が某E学会のシンポジウムでB機器を発表するというので私も見に行きました.
が,どうも様子がおかしいのです.
・確かにスライドは美しいが,B機器が実際に診断している映像が一切無い.「これは資金調達目当てだな」と私は直感的に思いました.しかしながら具体的な証拠があるわけでもなく,シンポジウムの先生方の間にも明らかに懐疑的な空気が流れていましたので,どうせ実用化されないのならまあいいか,と思いました.
・承認前なのに,サンプルと称して医師に販売する予定(患者さんに使ったら違法です).
・生物学的安全性に関する私の質問に全く答えられない.
・独特な特許戦略(C社やD社に瞬殺されそう).
・それでいて野心的な事業計画.
あれから4年ほど経ちますが,未だに承認申請どころか動物実験の話も聞きません.